1人で療養中の40代男性死亡 保健所が対応打ち切り[2021/08/31 12:08]

 新型コロナウイルスに感染し、東京・杉並区の勤務先で療養していた40代の男性が死亡していたことが分かりました。杉並区の保健所は、男性と連絡が取れないことを理由に対応を打ち切っていました。

 40代の男性は先月末、東京・港区内のクリニックで陽性判定を受けた後、両親がいる自宅を避け、杉並区のビルにある勤務先で1人で療養を続けていました。

 男性の「感染者情報」は、港区の保健所から自宅のある区を経由し、今月1日、杉並区の保健所に送られました。

 保健所は取材に対し、1日以降、複数回男性に電話をしましたがつながらず、勤務先を訪問しても会えなかったため、対応を終了したと説明しています。

 一方、男性の家族によりますと、1日以降も毎日連絡が取れていましたが、男性は5日になって体調が悪化し、その後、死亡している状態で見つかりました。

 男性の父親:「(男性は)『保健所は全然、連絡がつかない』って。いくら電話を掛けてもね。『どうしようもない』って。(行政は)何もやらないんだから、もっと早く診てやってくれてれば」

 保健所は、男性への対応を打ち切る前に、両親や警察に連絡をしていませんでした。

 複数の都の関係者は、「連絡をせずに対応を打ち切ることはあり得ない」と批判しています。

 杉並区の田中良区長は、「ご遺族に申し訳ない」と謝罪したうえで、保健所の体制を拡充するとしています。

社会部 油田隼武 石塚翔

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