離職率9年ぶり就職率を上回る「転職活動減も要因」[2021/08/31 19:40]

 去年6月以降、仕事を辞めた人の割合が就職などをした人を9年ぶりに上回ったことが分かりました。新型コロナウイルスが影響した可能性が高いとみられます。

 厚生労働省は毎年、従業員が5人以上いる事業所の就職や出向のほか、離職の状況を調べています。

 それによりますと、去年6月から今年2月末までの離職率は14.2%で、出向を含む就職率は13.9%でした。離職率が就職率を上回ったのは9年ぶりです。

 離職の割合は宿泊や飲食業のほか、生活関連のサービス業など新型コロナの影響を大きく受けた業種で高かったということです。

 厚労省は「感染の拡大で求人が減ったほか、転職活動をする人も減ったことが要因と考えられる」と分析しています。

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