フキノトウの苦み主成分 がんに効果か 岐阜大学[2021/09/02 11:16]

 フキノトウの苦みの主成分ががんの転移と増殖を強く抑制する効果があるとする研究結果を岐阜大学が発表しました。

 岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科・赤尾幸博特任教授:「がんの転移を阻止する画期的な化合物だと思っています」

 岐阜大学の平島一輝特任教授と赤尾幸博特任教授によりますと、今回、フキノトウから苦みの主成分である「ペタシン」を抽出し、がん細胞に投与したところ転移と増殖を強く抑制することを発見しました。

 がん細胞が増殖するために必要なエネルギーを作る活動をペタシンが妨げることができるということです。

 フキノトウを直接食べても効果を得られる可能性は低いとしています。

 ペタシンは従来のがん治療薬の3800倍以上の抗がん作用を持ち、健康な細胞にはほとんど副作用を示さないということです。

 今後、副作用の低い抗がん剤の開発やがんの予防への応用が期待されます。

 フキノトウにはペタシンとは別に発がん性のある成分が含まれることが知られています。

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