緊急事態宣言「解除は難しい」分科会メンバー[2021/09/07 11:37]
12日に期限を迎える緊急事態宣言について、政府の新型コロナ分科会のメンバーがANNの取材に応じ、「医療現場の逼迫(ひっぱく)が続き解除は難しい」と厳しい認識を示しました。
新型コロナ分科会メンバー東邦大学・舘田一博教授:「(首都圏は)まだ、油断できるような安心できるようなレベルではない。医療現場が逼迫が続いているという状況ですから、今の状態ではまだ解除は難しいんじゃないかと」
政府の分科会メンバーの舘田一博教授は、1都3県では感染者数が減少傾向にあるとしながらも、「ピークの下り坂では、病床使用率などの数値がより大事になる」として、現状では医療現場の逼迫に改善が見られず、宣言の解除は難しいと指摘しました。
新型コロナ分科会メンバー東邦大学・舘田一博教授:「中途半端に下げたところで高止まりすると、またすぐにリバウンドしてきて、今度は秋冬にかけてコロナが流行しやすい時期になってくる。第5波をしっかり確実に下げていくことが重要になる」
また、希望者が全員ワクチンを打った後の行動制限の緩和について、ブレークスルー感染もあり、しばらくはこれまでの感染対策を継続する必要があるとしています。