予報士のつぶやき 降水確率●%で傘を持つ?[2021/09/07 14:28]

きょうは、山梨県側から富士山頂の雪がはっきり見え
富士山の初冠雪が発表されるなど、
秋晴れのところもありました。
東京都心では9月に入ってからきのうまでの
日照時間はわずか0.3時間しかなかったので、
きょうの日差しは久しぶりに感じましたよね。


■西〜東日本で日照不足 今後も続く
この日照も貴重なものになりそうです。

気象庁は8日8日ごろから
西日本と東日本で日照時間の少ない状態が続いていて
今後1週間程度はこの状態が続くと予想しています。
日照時間(平年比)(8月8日〜きのうまで)
東京 114.1時間(72%)
長野 111.0時間(60%)
広島  86.8時間(45%)
鳥取  76.3時間(42%)

東京の週間予報をみても
あす以降はくもりマークが目立ち、
ぐずついた天気が予想されています。
傘を持つか持たないか迷う空になりそうです。


■気象予報士にきく!降水確率●%で傘を持つ?
そこで、テレビ朝日の気象デスクの先輩方に
ゲリラアンケート!
「降水確率●%が傘を持つ目安だと思いますか?」
と伺いました。

結果、20、30、40、50%が挙げられ、
一番多かったのは…
降水確率30%!およそ半数を占めて一位でした。
次いで降水確率40%が3割ほどの回答となりました。
そのほか30%では折り畳み、50%だと長傘、
雷雨の場合は30%、
夏だと20%、冬だと30〜40%などなど
詳しい回答や
降水確率は全く気にしていない!という
気象予報士らしさを感じる回答も飛び出しました。

もちろん、降水確率だけで判断は難しいですが、
例えば、今週の東京でみると、
同じくもりでもあすは10〜20%、週末は40%など
一つの目安になりそうです。
天気マークで判断に迷った場合は
その下の降水確率の数字も参考にしてみるのは
いかがでしょうか?

■低い降水確率でもこの言葉は注意
私自身は40〜50%の降水確率の場合は
折り畳み傘を必ずリュックの中に入れています。

そして、天気予報で
「大気が不安定」「上空に寒気」「落雷、突風」と
いう言葉が使われていたら降水確率が低くても
傘を持つことをおすすめします。

こういう場合は
短い時間でザっと強まるタイプの雨の時が多く、
局地的に雨量がまとまる恐れがあるからです。

秋雨シーズン、予報をうまく活用して、
ぜひ生活に役立ててみてください!

テレビ朝日気象デスク 久能木百香

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