原発事故の緊急作業員2人が咽頭がん 労災認定[2021/09/08 15:32]
福島第一原発で事故の直後に緊急作業を行っていた男性2人について、被爆により咽頭がんにかかったとして労災が認められました。
厚生労働省によりますと、東京電力の職員だった60代の男性は1977年から2015年までの間、福島第一原発で働き、原発事故後も防護服などを着たうえで緊急作業にあたっていました。
男性が被爆した放射線量は合わせて199ミリシーベルトで、2年半前に咽頭がんと分かりました。
厚労省の専門家会議は今月6日、この男性に加えて協力会社で働いていて咽頭がんになった40代男性の合わせて2人について、がんと被爆には関連があると判断し、労働基準監督署が労災を認めました。
福島第一原発の事故で対応にあたった後にがんにかかり、労災が認められたのは8人となりました。