噴火した海底火山「福徳岡ノ場」 採集した軽石公開[2021/09/08 23:31]

 先月、噴火して新しい島が確認された小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」から噴出した軽石が採集されて公開されました。

 福徳岡ノ場は硫黄島の南約50キロの海底にあり、先月13日に噴火しました。

 気象庁によりますと、この軽石は福徳岡ノ場から北西約300キロの海上を漂っていたところを先月22日、気象庁の観測船「啓風丸」によって採集されました。

 大きさは直径約40センチで、大きさの割には重さは5キロほどしかなく、表面には多くの気泡が見られます。

 軽石は噴火によって気体が多く含まれたマグマが噴出して冷やされたもので、分析した産業技術総合研究所によりますと、1986年に噴火した際の噴出物と同じような成分だったということです。

 福徳岡ノ場では噴火の後、新しい島が確認されましたが、今月5日に撮影された最新の衛星画像によりますと、東側の陸地が海に沈んで確認できない状態だということです。

 気象庁は今回できた新しい島はこのような軽石などの噴出物が積もってできた可能性が高いとしています。

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