処理水の海洋放出 IAEA調査団を12月に派遣[2021/09/09 18:45]

 福島第一原発にたまり続ける処理水の海洋放出を巡り、IAEA(国際原子力機関)が12月に調査団を派遣して安全性の評価を開始することが決まりました。

 日本を訪れているIAEAの幹部は今月8日、福島第一原発を視察し、処理水放出の安全性について評価の対象や進め方を日本政府と協議しました。

 協議のなかでIAEAは12月に調査団を福島第一原発に派遣し、安全性の評価を開始することで合意しました。

 また、調査では「放出される処理水の性状」や「放出プロセスの安全性」「放出に伴う放射線の影響」をIAEAの安全基準に照らして評価することが決まりました。

 IAEAによりますと、海洋放出する前に評価報告書を取りまとめ公表するということです。

 処理水の海洋放出を巡っては、地元の漁業関係者などから懸念する声が上がっています。

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