「ICU病床不足が最大の問題」集中治療医学会が提言[2021/09/13 14:28]

 日本集中治療医学会は、新型コロナの感染拡大でICU不足などの問題が浮き彫りになったとして、集中治療の専門医の養成や、IT技術を使って遠隔からでも集中治療を支援できる仕組みなどが必要だと提言しました。

 学会が13日に発表した提言によりますと、日本のICU病床数は去年4月時点で人口10万人あたり5.6床で、欧米などの半分以下となっています。

 学会は、新型コロナの医療体制において「人口あたりのICU病床が少ないことが最大の問題」だと指摘しています。

 そのうえで、医療の逼迫(ひっぱく)を防ぐためには、集中治療の専門医を計画的に養成するほか、専門医がICUの状況を一括で監視し、遠隔地からでも治療を支援できる仕組みなどが必要だと提言しました。

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