東電 2年前のフィルター破損公表せず[2021/09/13 21:35]

 福島第一原発で汚染水を浄化するアルプスの排気フィルターが2年前、大量に破損していたものの東京電力が公表していなかったことが分かりました。

 この問題は2年前、アルプスの排気フィルター25カ所の全てで破損が見つかったものの東電はフィルターを交換しただけで原因分析も公表もしていなかったものです。

 今月13日に開かれた原子力規制委員会の検討会で東電はフィルター破損の情報が現場に止まり幹部に上がって来なかった事を明らかにしました。

 その一方で、外部への放射能漏れや作業員の被ばくは否定しています。

 規制委側は「非常に深刻な問題」と指摘した上で、原因究明と再発防止などを指示しました。

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