SNS誹謗中傷問題に一石 映画「由宇子の天秤」公開[2021/09/18 10:21]

 ネットリンチやSNSでの誹謗(ひぼう)中傷が問題化する現代社会に一石を投じる映画が公開されました。

 「由宇子の天秤」・春本雄二郎監督:「自分が正しいことをしていると思ってやっていることって本当に正しいんですかと。あなたの価値観は絶対正しいんですかと、自分で疑う想像力を持つことが大事だなと」

 映画「由宇子の天秤」は、真実を明らかにすることを正義としてきたドキュメンタリーのディレクターが主人公です。

 主人公の父親が過ちを犯し、自らが当事者側になった時、その真実を明るみに出せるのか揺れ動く心の葛藤が描かれています。

 春本監督は「誰でもスマホ1つで発信できる時代にメディアも一般の人もリテラシーを高めていかなければいけない」と語りました。

 また一方で、事実の一部を切り取り、世間が食い付きやすい見出しを躍らせがちなメディアの在り方にも鋭く切り込んでいます。

 「由宇子の天秤」・春本雄二郎監督:「メディアこそ自浄作用を持ってほしい、自分たちに対しても鋭く、お互いをそれぞれのメディアが監視し合うじゃないですけど、ちゃんとした客観性と中立性・信頼性を保ってほしいなという僕の願いでもあります」

 「由宇子の天秤」は17日から全国の映画館で順次、公開されています。

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