西之島でカニとハエを発見 環境省が調査結果を公表[2021/09/17 18:37]

 環境省は今月上旬に行った小笠原諸島の西之島の調査の結果を公表しました。カニとハエが発見されたほか、新たなカツオドリの群れも確認されたということです。

 環境省は9月1日から10日の日程で西之島の現地調査を行いました。

 17日に発表された調査結果によりますと、新たなカツオドリの群れが確認されたほか、録音装置の解析から他のウミドリが夜間に活動していることも分かりました。

 島に設置された粘着トラップにはチガニ2匹とシラミバエ1匹が付着していたということです。

 空中からの撮影では植物の存在は確認できませんでした。

 ウミドリの営巣地には放棄された卵が多く見つかり、ヒナや幼鳥は数個体しか確認できなかったということです。

 噴火による火山の堆積(たいせき)物は厚い所で5メートル近くありました。

 雨による濁流の発生など厳しい環境に加え、巣の材料不足などでウミドリの繁殖成功率が極端に低くなっているということです。

 環境省は今年度中に専門家による委員会を作り、今後の西之島への上陸を含めた調査方法などについて助言を得たいとしています。

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