“宣言”下最後?の週末 活気戻る観光地に懸念も[2021/09/25 18:12]

 東京と隣り合わせの神奈川では、感染者の減少によって人出の年代に変化がありました。

 行楽客:「暑くなく、過ごしやすい」

 とはいえ、あいにくの曇り空となった湘南海岸。若者が海に出てきていました。海には波を待ち、長く長く伸びるサーファーの列も…。

 行楽客:「ずっと家にいるので開放的です」「毎日ずっと家にいるので、開放感あふれる所に来ました」

 日常化しているコロナ禍からの開放。神奈川では、およそ2カ月続いた3度目の緊急事態宣言の期限を来週に控え、若者の姿が海にありました。

 観光地・鎌倉にある商店街では…。
 
 行楽客:「銭洗弁財天に。お金がたまるように。朝一で。ちょっと小腹が空いて。食べ歩きして、ぶらぶらしてって感じです」

 商店街では若者の食べ歩きの姿などが戻る一方、同じ商店街にあっても、いわゆる老舗店と呼ばれるような昔ながらの商品を出す店では複雑な思いを抱えていました。

 創業100年。年配客が多い、老舗のお菓子屋さん。今年も高級なぶどうの品種、シャインマスカットをまるごと入れた大福など季節のお菓子を用意していますが、売り上げはコロナ前の半分ほどだといいます。

 御菓子処長嶋家・中口顕太郎代表:「やっぱり(客層は)若い方中心だなと思いますけどね。また元に戻るような感じになるのもなくはないので、ちょっと心配なんですよね。これから暮れにかけて(再び)緊急事態とかになってくると厳しいかなと思うんですよね」

 さらに鎌倉市の伝統工芸品などを並べる土産物店でも…。

 鎌倉彫本舗和歌美屋商店・高橋和歌夫さん:「(休日は)よその店も言っているが売り上げとかあんまりプラスにならないね。物を買う人が出てきていない、遠くから(観光客が)来ない」

 年配客は商店街が混んでいるから店に来てくれず、休日の売り上げには程遠いといいます。

 鎌倉彫本舗和歌美屋商店・高橋和歌夫さん:「はっきり言って平日の方が忙しい時もある。(緊急事態宣言が)解除すると緩むでしょ。感染者が増えなきゃいい、このままいってくれるといいけど」

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