コロナ後遺症「女性に出やすい」ワクチンは有効?[2021/09/25 22:30]

行動制限を全面撤廃した国がある中、日本の今の状況をどう見たらいいのでしょうか。
「第5波は収まったのか?」そして、多くの人が悩まされている「後遺症」について、感染制御学がご専門の大阪大学医学部・忽那賢志さんに伺います。

▼全国の感染者数は減少

7月中旬に東京に「緊急事態宣言」が出たころから、第5波の感染が急拡大しましたが、8月下旬をピークに減少。
きょうの全国の感染者数は2674人となっています。

高島)
今月に入ってから大幅に感染者が減っていますが、減っている理由としては何が考えられますか?

忽那さん)
感染の拡大の加速度(実行再生産数)が、ピークだったのは7月の4連休ぐらいといわれてるんですね。
その4連休が終わったあと、その加速の度合いはゆっくり落ちてきて、8月の上旬から中旬ぐらいには、マイナス、1を切った所から患者数が減り始めたということで、7月の4連休のあとから、特に娯楽施設とかでの人の移動、人口が減ってきているということが関連しているといわれています。

高島)
やはり人流が影響しているということなんですね。
この感染者の減少がどこまで続くのかってこと注目されてる方も多いと思いますが、緊急事態宣言の解除についてはどうお考えでしょうか?

忽那さん)
確かに感染者数は非常に今順調に減ってきているところで恐らくそのワクチンの影響とかもあって、かなり減ってきてるとは思うんですけど、その緊急事態宣言を解除するかどうかっていうのは感染者だけではなくて、重症者とか医療機関のひっ迫具合なども含めて判断する必要があると思います。
東京の重症者ってまだ第4波のピークを越えてないところにあるんですね。なので、こうした医療機関のひっ迫具合なども含めて解除すべきかどうかということは判断していただきたいなとは思います。

高島)
一方で、亡くなった方の数というのはいかがでしょうか?

忽那さん)
この第5波で分かったことは、やはりワクチンの接種によって、高齢者とか今まで亡くなる方が非常に多かった方々が非常に減ってきていると。ワクチン接種によって亡くなる方が減って、これまでは大体全体の2%下の方が亡くなってたんですけども、今回の第5波では、それが0.2%ぐらいになっているということが分かってます。
ですので、ワクチンの効果がしっかり現れてきて行動制限の解除などをやっぱり具体的に議論するタイミングになってきてるだろうと思います。

高島)
申真衣さんここまでお話伺っていかがでしょうか。

申真衣〈VERY専属モデル〉)
子どもへのワクチン接種というのはいつごろからできるようになるんでしょうか。

忽那さん)
今は12歳以上のお子さんが接種ができる状況になってますけども、先日ファイザー社から5歳から11歳のお子さんの摂取の有効性と副反応について報告がありました。
5歳から11歳のお子さんでも十分な効果と効果が証明されたのとそれほど大きな反応問題なければならないだろうということが報告されましたので、恐らく海外でそうした世代でも承認されて日本でもその世代での承認が今後議論されていくだろうと思います。

▼“コロナ後遺症”について

忽那さんが専門家会議のメンバーに入っている大阪府では、コロナ後遺症に関する相談が増えていまして、主な症状としてはけん怠感、嗅覚味覚障害、脱毛そして呼吸が苦しいなどとなっています。

高島)
忽那さん、後遺症はどんな方に出やすいそういったデータはあるんでしょうか。

忽那さん)
これまでの研究では、後遺症が出やすい方の特徴として高齢の方、女性、基礎疾患がある方、肥満。
そしてコロナのその急性期の時にたくさん症状があった方、こういう方々で後遺症が出やすいということが分かってきています。

高島)
高齢者の方ですとか肥満の方というのは重症化しやすいっていうな時にお話をきいたことはあります。
女性に後遺症が出やすいというのはなぜなんでしょうか。

忽那さん)
なぜかというのはまだ分かってないとこもあるんです。性別でいうと男性の方がコロナの重症化しやすいんですね。ただ後遺症となると女性の方が頻度が高いというような結果が出ています。

高島)
ワクチンを打っている方と打ってない方では後遺症のでやすさっていうのは違うんでしょうか。

忽那さん)
これはイギリスの研究で出ていますが、ワクチンを2回接種完了している方がコロナに感染した場合は、打ってなかった方が感染した場合よりも、症状が長く続く人が少ないというような研究結果が発表されてます。
ですので、後遺症を防ぐという意味でもワクチン接種は有効だろうというふうに考えられます。

高島)
子どもの後遺症というのが増えているという話もにありますが、いかがでしょうか。

忽那さん)
お子さんは、その大人とか高齢者に比べると、後遺症が出る頻度そのものは低くて長く続くことはまれであるといわれます。
ただ、今その感染者が増えてきてお子さんの感染も増えてきているので、こうしたお子さんの後遺症の報告が増えているということだと思います。

高島)
感染者は減ってきていますから、ルールを守りながら収束に向かっていきたいところですね。

忽那さん)
順調に感染者は減ってますけども、このまま気を緩めず基本的な感染対策は、ぜひこのまま継続していただきたいと思います。

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