「世界初」 京都大など発表 白血病薬がALSに効果[2021/10/02 06:18]

 難病の「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」について、iPS細胞を使って見つけ出した薬が症状の進行を止める効果があったと京都大学などのチームが発表しました。

 京大iPS細胞研究所の井上治久教授らの研究チームは、ALS患者のiPS細胞で病気の細胞を再現し、様々な薬で効果を試したところ、白血病の治療薬「ボスチニブ」がALSの進行を抑える可能性があることを突き止めました。

 今回の治験は、比較的初期のALS患者を対象とし、「ボスチニブ」をおよそ3カ月間飲んだ患者9人のうち、5人で、病気の進行が止まったということです。

 ALSの進行を食い止めた例は「世界初」とみられます。

こちらも読まれています