“クセが強い”100円ショップ 品ぞろえが話題[2021/10/11 19:09]
お客さんの要望をとことん聞き入れます。100円ショップとは思えないほどの品ぞろえに「かっぱ橋の道具街のようだ」と驚きの声が上がっています。
東京・新大久保駅の近くにある100円ショップが“品ぞろえが独特すぎる”と、インターネット上で話題となっています。
イニシャル・ワンハンドレッド、宮城武志専務取締役:「『こんなものはないでしょ!』って、バズっている状況で。それを見たお客さんが来る」
こちらが、キッカケとなった投稿。確かに「お香」がズラリ。その数、なんと37種類にも及びます。
女性も思わず写真を友達に送ったといいます。お香は、ココナッツ、ラベンダー、バニラなどバリエーション豊か。
この日は、多くのネパール出身の人たちも買い求めていました。
ネパール人:「これ、神様のために使う。お祈りの時、朝と夜、使える。毎日」
神奈川県からわざわざ来たという72歳の日本人男性。
72歳男性:「ネットを見て、この店が出ていたから来てみたの」
実は、お香を買い求める切実な事情が…。
この独特な品ぞろえは、インターナショナルな客層を意識したものだといいます。
イニシャル・ワンハンドレッド、宮城武志専務取締役:「(他店との)差別化をつけるためには、地域のお客さんの声を聞くことが大事。できるだけ早めに導入して、それがお客様に喜ばれる」
誰が求めたのか、店頭に無造作につるされた「レギンス」も、バカ売れしているそう。
美濃焼きなど、あえて渋い食器を大量に取りそろえているのも、外国人が多い、この100円ショップならでは。
でも、SNSでは「かっぱ橋道具街かよ!」とツッコミが…。
園芸コーナーも独特。なぜか23種類もの「土」が。
イニシャル・ワンハンドレッド、宮城武志専務取締役:「巣ごもり需要で、自宅でガーデニングをする方が増えて、土が売れるようになりました」
近所に住む女性:「今、ニンニクを植え付けたんですよ。自宅の近くにも(100円ショップ)ありますけど、そんなにたくさん品ぞろえないから」
地域密着型の100円ショップ。お客さんの声に応えようとする姿勢が、クセの強い店内を生み出していました。