乳がん細胞を増やすたんぱく質を発見[2021/10/19 04:00]

 金沢大学などの研究チームは、乳がん細胞を増やす働きのあるたんぱく質を発見したと発表しました。このたんぱく質に効く薬が開発されれば、がんの予防などにつながるとしています。

 金沢大学などの研究チームは、乳がんが発症してから早い時期にがん細胞を取り囲む細胞を調べるなかで、乳腺のごく少ない細胞に、がん細胞を増やす働きのあるたんぱく質があることを発見しました。

 このたんぱく質が含まれた乳腺にがん細胞を移植すると、1カ月以内に大きな腫瘍の塊ができましたが、このたんぱく質を除いた乳腺にがん細胞を移植しても、全く腫瘍ができなかったということです。

 研究チームは「今後このたんぱく質に効果のある薬や食品が開発されれば、がんの予防や早期の治療などに役立つ」としています。

 国立がん研究センターによりますと、日本人女性の9人に1人が生涯に一度は乳がんにかかるとされています。

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