最高裁判所「判例集」に“誤記載”119カ所見つかる[2021/10/18 20:18]
最高裁判所は、重要な憲法判断を示した判決などを掲載している「判例集」に、判決の原本と異なる記載が119カ所見つかったことを公表しました。
「最高裁判所判例集」は、最高裁が重要な憲法判断を示した判決などが掲載される公式資料で、学術研究や他の裁判などにも引用されています。
最高裁によりますと、この判例集に掲載された1948年から1997年までの大法廷判決12件について、実際の判決と異なる表現の記載が119カ所見つかりました。
その多くが句読点や誤字脱字の違いで、判決の原本から判例集に記載する際の写し間違いとみられています。しかし、中には死刑制度についての憲法解釈を示した文章の一部が抜けていたケースもありました。
また、判決を掲載している裁判所のウェブサイトでも248カ所の誤りが見つかり、19日以降、修正するとしています。
最高裁は、「重く受け止めている。利用者や国民の皆様に大変申し訳ない」としています。