7割超接種完了 “無症状”増加を警戒 対策継続を[2021/10/27 07:23]

 新型コロナワクチンの2回の接種を完了した人が人口の7割を超えました。厚生労働省の専門家会合は、接種後の感染は症状が軽く感染に気付かない感染者が増える可能性があるとし、基本的な感染対策の継続を呼び掛けました。

 脇田隆字座長:「ワクチン接種が進んでいることもあるので、必ずしも症状が出ない感染者、無症状で終わる人も今後出てくる。今の感染レベルは非常に低い水準にありますから、これを維持するためには色々な対策を組み合わせてこの状況を継続していくことが重要」

 専門家会合では、今月21日までの1週間に感染した人について、ワクチンの接種歴が示されました。

 未接種の人では10万人あたりの感染者が2.6人から9.1人だったのに対し、2回接種した人では0.4人から1.6人と低かったことが分かりました。

 脇田座長は「ワクチン接種の効果が見える」と評価した一方で、接種後の感染は症状が軽いケースが多く無症状の感染者から感染が広がる恐れがあるとしています。

 多くの地域で飲食店の時短要請などは解除されましたが、換気やマスクの着用など基本的な感染対策の継続が必要だと強調しました。

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