「一票の格差」問題 衆院選の無効求め全国一斉提訴[2021/11/01 19:11]

 今回の衆議院選挙で「一票の格差」が是正されていないとして、弁護士グループが選挙の無効を求めて全国で一斉に提訴しました。

 人口の多い選挙区の一票の重みが低くなるいわゆる「一票の格差」が解消されていないのは違憲だとして、弁護士グループが1日、289すべての小選挙区の選挙の無効を求めて全国8カ所の高等裁判所と6支部に一斉に提訴しました。

 現時点で「一票の格差」は最大で2倍を超えていて、「住む場所によって一票の重さが変わることは民主国家とはいえない」と主張しています。

 前回の2017年の衆院選を巡っては、格差を2倍未満とした国会の対応について、最高裁大法廷は、「是正を図ったと評価できる」として合憲と判断しましたが、2倍を超えた2014年の衆院選については「違憲状態」としていました。

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