予報士のつぶやき 会話に困ったときの小ネタ[2021/11/04 14:00]

きょうは秋晴れとなっているところが多くなっています。
カラッとしたこの時期の晴れは気持ちが良いですね。
みなさんは、ご近所さんや仕事の方と天気の会話をすることはありませんか?

以前、営業をしていた筆者は、会話の入り口や繋ぎに、
どんな話をするか迷い天気をネタにすることも結構あったものです。
きょうはそんな方に「いい天気ですね」で終わらない、会話が少し伸ばせるネタを一つ。

「文化の日は晴れの特異日」というのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
「特異日」というのは、過去の統計で「晴れやすい日」「雨が降りやすい日」のことを言います。

実際、きのう3日は秋晴れというところが多く、
過去には「文化の日が晴れやすい」という統計があったのですが、それが変わりました。
今年の5月、「天気予報で用いる平年値が変わる。」
というのが話題になりましたが、これによって変わったのです。

従来の平年値(1981〜2010年平均)だと東京における文化の日の晴天率は70.0%。
新平年値(1991〜2020年平均)だと56.7%まで下がりました。
特異日とは言いにくいデータになってます。

では東京が1年で一番晴れやすい日はいつなのか・・


それは「クリスマスイブ」です。


12月24日の晴天率はなんと、93.3%。冬型の気圧配置が増える時期のため、
東京は乾燥した冬晴れが多いというのが推測できますが、
90%台というのはなかなかありません。
クリスマスイブに東京で雪が降るのは稀ということですね。
クリスマスは少し雪を期待したりするので、寂しい感じもしますが、
外でデートをするカップルにはいいかもしれませんね。

ちなみに大阪で、1年の中で1番晴れやすい日は12月30日。
2位は同率がいくつもありますが、元日とクリスマスイブです。

そしてきょう11月4日が一番晴れやすい都市があります。それは福岡です。
11月24日と並んで晴天率80%で同率トップ。

福岡は12月からは晴天率が下がってきます。来月からは福岡だけでなく日本海側では晴天率が下がってくる時期です。それぞれの時期に良さがあると思いますが、11月の秋晴れを満喫してください。

テレビ朝日気象デスク 手塚悠介

こちらも読まれています