コロナワクチン原薬を国内受託製造へ 安定供給期待[2021/11/05 11:54]

 滋賀県のバイオテクノロジー企業「タカラバイオ」が、「メッセンジャーRNA」と呼ばれる遺伝物質を利用した、新型コロナワクチンの原薬の受託製造に参入することが分かりました。

 受託製造するワクチン原薬は、アメリカのファイザーやモデルナのコロナワクチンに使われているタイプで、現在は輸入に頼っています。

 国内での生産が可能になれば、調達リスクの軽減や安定供給につながることが期待されます。

 来年1月をめどに、滋賀県草津市の本社工場で、既存の設備を使用して、生産体制を整えるということです。

 ファイザー製のワクチンに換算すると、年間1200万回分を生産できる見通しで、タカラバイオの担当者は、「ワクチンを安定供給できるよう国内インフラの整備に貢献したい」と話しています。

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