日本海側で11月1位の大雨 冬は大雪か[2021/11/12 12:37]

日本列島の上空には、12月並みの強い寒気が流れ込んでいて、日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

72時間に降った雨の量は新潟県村上市の高根で200ミリを超えていて、11月としては観測史上1位の大雨となりました。

そのほか、新潟県から北海道にかけて60を超える地点で11月1位の雨量を観測しています。

金沢でも200ミリ近い雨が降っていて、
平年の11月一カ月に降る雨の
およそ8割がわずか3日間で降っています。

▼大雨の原因は寒気と海水温
今回、これだけの大雨になっている原因は、
上空の強い寒気に加えて、
日本海の海水温が大きく影響しています。

現在、日本海の海水温は平年より1℃から4℃も高いため
雨雲のもととなる水蒸気が多くなり
その分、降水量が増えていると考えられます。

▼ラニーニャと高水温で大雪に
日本海の水温が高い状態は、
12月にかけても続くとみられています。
そして、この冬はラニーニャ現象で
厳しい寒さとなることが予想されています。

ラニーニャと高い水温が重なる状況は
去年の12月にも現れていて、
関越道では2000台を超える車が立ち往生する大雪となりました。

今年も年内からまとまった雪となる恐れがあり
早めの対策が必要です。

テレビ朝日気象デスク 森口哲夫

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