東京の島にも「軽石」が漂着…沖縄と同じもの?[2021/11/12 19:44]

 真っ青な海を飛ぶように泳ぐマンタ。煙のように噴き出されたものはフンのようにも見えます。近付いてみると、海中に漂うのは大量の軽石。

 水中写真家・茂野優太さん:「やっぱり食べていたのかという驚きと残念な気持ち。しょうがないかなと」

 各地の沿岸で問題となっている軽石。徐々に東京にも迫っているのでしょうか。

 伊豆諸島に位置する式根島。行政上では東京都に所属するこの島の漁港で10日、軽石が発見されました。

 軽石は大きいもので1センチ大。今後、大量に漂着することになれば、不安なのは月末解禁となるイセエビ漁です。

 式根島のイセエビ漁師・百井三亀男さん:「生簀(いけす)に海水をくみ上げて循環させておく。そのポンプが軽石を吸い込んで止まっちゃう可能性があるのが心配」

 海から揚がったイセエビは体力を回復させるため、半月ほど生簀に入れておくといいます。その時、海水をくみ上げるポンプに軽石が詰まることを懸念しているのです。

 今回、式根島に流れてきた軽石は沖縄に漂着したものと同じものなのでしょうか。

 シミュレーションを見ると、小笠原諸島の火山からそのまま北上したものという可能性もありますが、その確証には至らないということです。

 海洋研究開発機構・美山透主任研究員:「仮に沖縄を経由して黒潮に乗ってやってきているとすれば、ちょっと想定よりは早いかなという気はする。(まとまった軽石が)東海から関東にかけて近付くのは11月下旬くらいだろうと考えている」

 12日に式根島の隣にある新島でも軽石が見つかったと、SNSに地元の人からの投稿がありました。

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