1969年 紀宮清子さま誕生 退院はご両親と[2021/11/14 17:00]

1969年3月12日、5月上旬にご出産予定の美智子妃殿下の「着帯の儀」が行われました。
妊娠9カ月目の戌の日に、安産を願って行われる皇室のしきたりです。
美智子さまは3人目のお子様を妊娠中、皇太子ご夫妻は赤ちゃんを迎える準備を進められています。
この映像は東宮御所で美智子さまが自らお作りになった産着などを皇太子さまにお見せしている様子です。
針山に待ち針。手縫いされたのでしょうか。
お二人に笑顔がこぼれます。

予定より半月早い4月18日午後8時36分、女の子が誕生しました。
この映像は「お七夜」に当たるご誕生から7日目の24日に執り行われた「鳴弦の儀」です。
皇太子ご夫妻にとって、初めての内親王の誕生です。

新宮さまのお名前と称号が宮内庁から発表されました。
御名を「清子」と命ぜられ、「紀宮」と称されました。
万葉集から取られました。

ご出産から3週間後の5月9日午後3時半、美智子さまと紀宮さまがご一緒に退院されます。
美智子さまがご出産後、洋装で、また皇太子さまとともに病院を出るのは初めてです。

予定より早く生まれ、小さかった紀宮さまは、一時は保育器に入りましたが、順調にお育ちになっています。
侍医らによりますと、切れ長の大きな目が美智子さまに、高い鼻は皇太子さまに似ているということです。

ご一家を一目見ようと、沿道にも人が集まります。

東宮御所の中では、浩宮さまと礼宮さまがお帰りを待ちわびます。
妹の誕生の知らせをお聞きになった礼宮さまは、浩宮さまに「ぼく、もうお兄ちゃまなんだよ」とはしゃいでお話しされていたと、当時の新聞は伝えています。

皇太子ご一家は5人になりました。

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