小室夫妻出国 国民との関係に一石投じた異例の結婚[2021/11/14 22:30]

小室眞子さんと圭さん夫妻が、14日、新生活を始めるニューヨークへと出発しました。異例続きだった二人の結婚について、専門家は皇室と国民の関係に一石を投じる転機だとしています。

▽眞子さん圭さん ニューヨークへ出発
(佐々木一真アナウンサー)
「今ですね、小室圭さんと眞子さんか搭乗口に向かって歩いています。アメリカでの新生活に向けてこれからアメリカ行きの飛行機に搭乗します」
午前10時過ぎ、新天地・ニューヨークへ旅立つため、羽田空港に姿を見せた、小室眞子さんと圭さん。
キャリーケースを持ち、カジュアルな服装の眞子さんは、集まった報道陣に会釈をし、機内に乗り込みました。
二人は日本時間の午後11時頃、ニューヨークへ到着し、新たな生活を始めることになります。

「いま小室圭さんがタクシーから降りて弁護士事務所の中に入っていきます」
おととい、小室さんの母親と元婚約者の間にあった“金銭トラブル”が解決の運びになりました。
小室さんの代理人によると、元婚約者は、小室さんが支払う意思を示していた解決金を受け取ることにし、お互い書面にサインをしたといいます。

(先月26日 会見にて)
「私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」
婚姻届を提出し、秋篠宮家の眞子さまから『小室眞子さん』になった日、自ら、結婚への強い意志を話した、眞子さん。
これに対し、秋篠宮さまご夫妻は…
「最初に結婚をすることについて公表して以降、私たちにとって、予期していなかった出来事が起こりました。今回、皇室としては類例をみない結婚となりました」
本来、多くの人々に祝福されるべき二人の門出に、“類例をみない結婚”と話された、秋篠宮さま。
この結婚がもたらしたものとは、何だったのでしょうか?

(2017年 婚約内定記者会見)
「小室さんとともに温かく、居心地が良く、笑顔あふれる家庭をつくることができれば、うれしく思います」
眞子さんがこう話した、婚約内定の記者会見。そこには何度も見つめ合い、笑顔あふれる姿がありました。
しかし、程なく発覚した、小室さんの母親の金銭トラブル。
結婚に否定的な世論が沸き上がります。
(2018年11月)「やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちはいわゆる婚約にあたる『納采の儀』というのを行うことはできません」
このお言葉が示すように、二人の結婚は“異例続き”のものでした。

▽“異例の結婚”がもたらしたもの
専門家は、否定的な世論が出た理由は、これまでの“皇室のイメージとのギャップ”にあったと言います。
(名古屋大大学院 河西秀哉准教授)
「繰り返される被災地訪問の姿を我々は見ている訳ですね。自分たちのことよりも、苦しんでいる人たちを助けてくれている、非常に道徳的であるとか、公性をもった存在であるという事を意識するようになった。それが今回、いわゆる金銭トラブルと呼ばれる問題が非常に不道徳なものとしてみえた。そこに違和感みたいなものが出てきてしまった」

上皇さまご夫妻がはじめられた『被災地慰問の旅』。
時にひざまずき、被災者と目線を合わせて話す、お姿がありました。
“国民の象徴”としての姿を模索し続け、『開かれた皇室』をつくろうとする、お2人の想い。
それは、現在の天皇陛下ご夫妻にも受け継がれてきました。しかし…
(名古屋大大学院 河西秀哉准教授)
「コロナ禍での問題は大きいと思うんですね。コロナ禍において、皇室が担っている公務が減少してしまったので、(公務などの)公性の部分が見えなくなってしまった結果として、非常にプライベートな部分が(国民に)すごく肥大化して見えてしまった」

婚約内定から4年に渡って小室さんへの想いを貫いてきた、眞子さん。
皇室ジャーナリストの山下氏は、そこに“皇族としてのジレンマ”が見え隠れしていると言います。
(皇室ジャーナリスト 山下晋司氏)
「(眞子さんは)皇室の延長線上での生活をしたくないということだったんでしょうね。元皇族の方は一般国民になっても一生元皇族という目で見られる。そういう延長線上で今後の生活を望まないのであれば眞子さんにとっては(圭さんが)理想の人だったんじゃないのかなと」

眞子さんに芽生えた“自立の心”。
それは、公務と私事をしっかり分けるようにと教えられた、『秋篠宮家の教育方針』によるところが大きいと言うのです。
(皇室ジャーナリスト 山下晋司氏)
「秋篠宮殿下ご自身も“公”と“私”はしっかり分けるべきだというお考えが強いようにお見受けするんですね。お子様たちに対しても“公”はしっかりやれよと。でも“私”の部分については、それぞれのお子様方のお考えを尊重されると」

眞子さんの“主体性”は、大学進学で発揮されます。
皇族は、学習院大学に進むことを慣例としていましたが、眞子さんが選んだのは、自由な校風の『国際基督教大学』。
入学を後押ししたのは、他ならぬ秋篠宮さまとも言われています。そこで眞子さんは、小室圭さんと出会い、結婚。
同時にそれは、皇室の在り方と、過度な期待を求める国民の意識に、一石を投じる結果になったと言います。
(皇室ジャーナリスト 山下晋司氏)
「天皇や皇族方もお育ちになる環境というのは、一般の人に囲まれたところで育っていかれるわけで、我々の環境に近づいてこられている。国家国民のために“私”よりも“公”を重んじて常に我々に寄り添って欲しいと国民側から一方的に望んでも非常に無理がある。ご本人たちの皇族として天皇としての気持ち、使命感、責任感も変わってくるでしょうし、皇室と国と国民との関係をもっと抜本的に見直す良いきっかけになったと思います」


11月14日『サンデーステーション』より

こちらも読まれています