東電処理水放出シュミレーション「影響極めて軽微」[2021/11/17 22:09]

 東京電力は薄めた処理水を福島第一原発の沖およそ1キロの地点から海に放出した場合、「人や環境に与える影響は極めて軽微」とするシミュレーション結果を発表しました。

 政府と東電は放射性物質のトリチウムを含む処理水を国の基準の40分の1にあたる1リットルあたり1500ベクレル以下と大幅に薄めて海に捨てる方針です。

 具体的には海底トンネルを掘って配管し、第一原発のおよそ1キロ沖の海底から放出する計画です。

 東電によりますと、この方法で薄められた処理水が海に放出されても海産物を平均的に食べる人が受ける放射線量は最大でも年間1ミリシーベルトの線量限度の2000分の1から500分の1にとどまるとしています。

 また、根魚やカニなど海洋生物に対する影響も十分に小さいとしています。

 東電は「人と環境に全く影響はないレベル」と説明しています。

 処理水を薄めて海に放出する方針を巡っては、漁業関係者などから強い反発を受けています。

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