海外のスパイから機密情報守れ 警視庁“手口”伝授[2021/12/02 08:13]

 日本を狙う海外のスパイから企業の最新技術や機密情報などを守るため、スパイの手口を伝授する警視庁公安部のプロジェクトが本格的にスタートしました。

 宮沢忠孝公安部長:「(都内には大企業や研究機関はもちろん)高度な技術を保有し、高いシェアを確保している中小企業が多く存在し、それらは諸外国のターゲットになっている」

 都内の警察署の警察官が霞が関の警視庁本部に集まりました。

 「経済安全保障戦略会議」というスパイ対策プロジェクトのメンバーで、海外のスパイが狙う企業に直接、その手口を伝えます。

 これまでのスパイと言えば巧妙にターゲットに近付いて親密になり、情報を取ることが多いと思われていますが、最近はインターネットにもスパイが潜んでいます。

 例えば、ターゲットの企業にいる転職希望の社員にスパイが就職先を紹介するメッセージを送り、社員が会社のパソコンでそのURLを開くと会社の情報が流出するなどという手口です。

 警視庁の幹部は「スパイは近隣諸国の国家プロジェクトとしてごく身近なところで暗躍しているので被害に遭っても恥ずべきことと思わず、ささいなことでも相談して官民で連携したい」と話しています。

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