予報士のつぶやき 震度5弱連発 地震対策は?[2021/12/03 14:18]

3日(金)は、山梨県と和歌山県で立て続けに震度5弱の地震が発生しました。
気象庁は会見を行い、山梨県の震度5弱の地震で津波の心配はなく、
富士山周辺に設置している地震計や山体の膨張を測るひずみ計などに特段の変化もなく
「富士山噴火との関係はない」としています。
和歌山県で発生した地震も津波の心配はありませんでしたが、
気象庁は、いずれの地震も揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、
最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。

日本は地震大国と言われるだけあって、
震度5弱以上の地震は今年だけでも全国で9回、
過去10年間(2011年1月以降)では195回も発生しています。
その中には2011年3月の東日本大震災や2016年4月の熊本地震、
2018年9月の北海道胆振東部地震の最大震度7を観測した地震も含まれます。

大地震はなるべく起きてほしくないですが「不安な気持ち」は「対策」で和らげましょう。
年末の大掃除ついでに、ご自宅の地震対策をもう一度確認してみませんか?

【大掃除で地震対策もチェック!】
1)家具を固定
キッチン:食器棚に転倒防止グッズを取り付ける、ガラス飛散防止フィルムを貼る。
リビング:テレビや本棚を固定、照明や壁掛けの時計や額もしっかり固定。
寝室:家具の配置に注意し、なるべく背の高い家具を置かない。
玄関や部屋の出入り口:避難通路確保のため、背の高い家具や重たい家具を置かない。
2)火災を防ぐ:火の元となる家電やストーブなどの近くに燃えやすいものを置かない。
3)避難グッズの衣替え:靴下やカイロなどの防寒グッズやフリース・ダウンなどを準備。
4)避難ルートの再確認:冬の朝晩に避難する場合は路面凍結や積雪など夏と違う状況も。
必要に応じてルート変更や所要時間を考慮した早めの避難計画の見直しを。

改めて、地震対策をしっかりしなきゃ…と思う朝でした。

 「テレビ朝日気象デスク 荒嶋恵里子」

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