亀田兄弟「オミクロンとの戦い方」興行の再起誓う[2021/12/05 23:30]

国際線の予約規制が二転三転するなど入国をめぐって混乱も起きています。週末の成田空港では目前で入国が認められず母国に引き返す外国人もいました。

▽「不安で1週間早く帰国」
(シンガポールから帰国)「発表が二転三転したので、もしかすると来週になると帰国できないとかちょっと状況が不安定だったので少し前倒しで1週間ほど早めて帰国しました」
(オランダから帰国)「6日間は(外に)一歩も出られない国の指定の隔離で、後の8日間は自主的に、どちらも(外に)出られないんですけど」
(アメリカから帰国)「ギリギリ日本に帰って来られたって感じがするんですけど、海外に住んでいる友達とか年末帰って来られない、何人かいるからちょっとかわいそう」

▽空港到着も「入国」認められず
到着ロビーで心配そうに待つ女性。話しかけてみると…
「毎日ルールが変わっちゃったから…早めに来てもう大丈夫と思って」
女性は日本に住むミャンマー人。夫が来日するので迎えに来たところ、到着しているものの入国できず、途方に暮れていました。
(ミャンマー人女性)「いまはずっと待っているしかない、きょう1日、(夫が)中にいるのだから。私はどうすればいいのですか?」
2年前に結婚した2人。日本と韓国でそれぞれ仕事を持ち、別々に暮らしていました。日本のコロナ感染が落ち着く中、一緒に暮らすため、夫は「家族滞在ビザ」を取り、韓国での仕事も辞め、この日、成田に到着。
しかし、今回の「外国人・新規入国禁止措置」で入国は認められませんでした。
(ミャンマー人女性)「家族ビザだから大丈夫。旦那さんは前に買ったチケットだから行けるかなと思って…」
女性は、大使館に連絡しますが…。
「直接ミャンマーから来た人じゃないから、(夫は)韓国から来た人だからちょっと情報が分からない…」
待つこと数時間、空港内にいる夫とようやく電話がつながりました。
妻「もしもし、あなた?大丈夫?」
夫「このビザでは、「入国できない」と言われた。
妻と2年ほど会っていないから会いたいと伝えたけどダメだと。」
Q. 電話で旦那さんは?
A. 「泣かないで」って…
「ずっと会ってないから、きょう会えるかなと思って本当に楽しみに待っていたのに、こんな状態になっちゃったから…
(夫は)ミャンマーに帰るしかない…」
Q. ミャンマーも1回帰っちゃうと出られるかどうか?
「そう、出られるかどうかわからない…」
結局、女性の夫は、韓国経由でミャンマーに帰国することになりました。

▽元王者・亀田兄弟も大ピンチ
「外国人の新規入国禁止」措置で、ボクシング界にも影響が…
16日の試合に向け、最終調整するのは、力石政法選手。
(WBOアジアパシフィックライト級5位 力石政法選手)「マジかっていう気持ちが結構強かったです」
対戦相手が来日できず、試合の開催が危ぶまれています。
主催者で元世界チャンピオンの亀田兄弟は…。
(3150ファイトクラブ 亀田興毅 会長)「やっぱり何かやらないと。(選手が)来られないから終わりじゃなくて、そこで何をするかじゃないですか。ここは絶対引いたらあかんと思って、やるしかないと」
(3150ファイトクラブ 亀田大毅 副会長)「選手は(リングに)上がれなかったら腐っていくので、ずっと強いわけじゃないんでね。その舞台は用意してあげたい」
今年、ジムを立ち上げた亀田兄弟でしたが、コロナに振り回され続けてきました。
(亀田興毅会長)「ほんま強いですね!コロナ。なかなか今いいパンチ ガーンもらった。目の前に(コロナが)おるんやったらどつき回しますけどね。このオミクロンだけは、ほんま しばかなあきませんね」
試合を成立させるため、急きょ 対戦相手を公募。100万円のファイトマネーも自ら用意しました。
(亀田興毅会長)「週明けには(対戦相手を)発表できるかな。この興行を絶対に実現させて成功させる。これが今回の“オミクロンとの戦い”です。こっから挽回ガチーンいきますから」


12月5日『サンデーステーション』より

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