“水際に穴”沖縄米兵Xmasにノーマスク飲み歩き[2021/12/26 23:30]

オミクロン株の市中感染が愛知県でも確認され、5つの都府県に広がっています。一方、250人を超えるクラスターが発生した沖縄の米軍基地キャンプ・ハンセン。番組では、現役の海兵隊員に話を聞くことができました。

▽ オミクロン株“市中感染”続々と…
(愛知県 大村知事)
「愛知県初のオミクロン株であることが判明しました。県内在住の10代の女性と40代の女性。親子です。二人とも海外渡航歴はなく、感染経路は不明であることから市中感染である。」
愛知県在住の10代と40代の親子。二人とも軽症で、家族以外の濃厚接触者は、現時点では確認されていないということです。
大阪でも26日、新たに8人のオミクロン株の感染が確認されました。この内、3人は、海外渡航歴がなく、オミクロン株感染者との接点もないことから、“市中感染”とみられます。
東京では、オミクロン株の“市中感染”を受けて、25日から「無料のPCR検査センター」が開設されました。
(西野毅ディレクター)
「70人以上はいますでしょうか…順番を待つ人の行列が奥までできています。」
「新しい株が出てくる事にちょっと不安があります。自分で体調とかは分からないので。(検査を)受けた方が安心っていうのはあります。」
26日、東京の新規感染者は43人。感染者は抑えられていますが、オミクロン株は、年越しに暗い影を落とします。
オミクロン株の感染者は全国で245人。そのうち、市中感染は東京、大阪、京都、福岡、愛知で確認。山口と沖縄の感染者はアメリカ軍基地の従業員やその濃厚接触者です。

▽要請を無視…マスク無しで飲み歩き
クリスマスイブの夜。アメリカ海兵隊の基地「キャンプ・ハンセン」から、次々と若い兵士らが出てきます。
ゲート近くの歓楽街では、アメリカ兵らが酒を飲んだり、ゲームに興じる姿がみられました。
(山本将司ディレクター)
「外で談笑しながらお酒を飲んでいるようですね。マスクもしていないようです。」
夜の街に繰り出したアメリカ兵のうち、およそ半数が、マスクを着けていませんでした。この光景に地元の人は…
Q. 不安は?
「あるよ、あるよ。今、『キャンプ・ハンセン』クラスターでね。」
「キャンプ・ハンセン」では、今月半ばから、大規模なクラスターが発生し、感染者は255人に上っています。
基地内で働く日本人従業員からオミクロン株の感染者も出ていて、沖縄県は、アメリカ軍が国外から、持ち込んだ可能性があるとみています。
沖縄県は、感染が収束するまで外出を制限するよう求めていますが…
沖縄県の要請後も、普段と変わらない様子です。

マスクをしないまま、声はどんどん大きくなっていきます。
中には、酒を飲みすぎたのでしょうか。
「あそこの男性、道端に嘔吐していますね。」
規律の“緩み”も深刻です。25日、「キャンプ・ハンセン」所属の海兵隊員が酒を飲み、原付バイクを運転した疑いで現行犯逮捕されました。酒気帯び運転の疑いでの逮捕は、この1週間で2人目です。

▽地位協定で「水際対策に穴」
基地の周辺には、多くの高齢者も住んでいます。
(80代男性)
「(高齢で)抵抗力がないから気になりますね。」
(60代女性)
「ほとんどオミクロン株じゃないですか、アメリカ本国から来ているから多分ね。情報開示、ほしいです。」
在日アメリカ軍は、日米地位協定によって守られ、日本の水際対策は適用されません。アメリカ本国などから、直接、基地に到着する場合、検疫はアメリカ側に委ねられています。
しかし、9月3日以降、アメリカ出国時の検査を勝手に取りやめていたことが発覚しました。
(全駐労 沖縄地区本部 與那覇栄蔵委員長)
「穴が開きっぱなし。」
基地従業員が加盟する労働組合の委員長は、基地の外に感染が広がることを心配しています。
(全駐労 沖縄地区本部 與那覇栄蔵委員長)
「防衛省も把握できないし、外務省も把握できないしということで、それが大きな問題だと思っています。」

「キャンプ・ハンセン」の海兵隊員らに基地の中はどういう状況なのか聞きました。
「船で戻ったグループから、新規感染者が出ました。彼らを隔離し、ロックダウン状態になっています。」
Q. 今でも本国から海兵隊員が来ている?
「2週間に1度くらいで来ています」
Q. 沖縄県が外出制限を求めていることは聞いている?
「いいえ、まだです。」
「これまでは日本国外への入国者に対して、厳しい規制はなかった。」
Q. オミクロン株について心配は?
「まったくない。心配するような病気ではないと思っている。」

これは海兵隊がSNSに投稿した屋内運動会の映像。クラスターが発生している中、競技に参加していない隊員もマスクを着けておらず、意識の違いが浮き彫りとなります。

この週末、人気の観光スポットにも「キャンプ・ハンセン」のアメリカ軍関係者の姿がありました。
Q. きょうはクリスマスで外出?
「はい。東京に出かけている基地の友だちもいます。」
日本政府は、感染対策や水際措置の徹底を求め、在日アメリカ軍は4日前から、出国時の検査も再開されたと言います。
(全駐労 沖縄地区本部 與那覇栄蔵委員長)
「地位協定を超えてでもしっかり対策をとるべきだ。沖縄で生きている高齢者、おじい、おばあを含めた命にかかわるんだということですね、理解して対応していただきたいなと思いますね。」


12月26日『サンデーステーション』より

こんな記事も読まれています