予報士のつぶやき「強烈寒波がやってくる」[2022/01/10 13:29]

今年の成人の日は穏やかな天気となりました。
成人式って大雪になるイメージありませんか?
北陸や北日本は大雪シーズン真っただ中、また関東などに雪を降らせる南岸低気圧も増えてくる時期ですから、雪の中での成人式を経験した方も多いと思います。
私も(地元は長野ですが)その一人です!
今年はというと、冬型でもなく、南岸低気圧による関東の雪もなく、ハレの日を晴れの天気で迎えられた所が多くなりました。

ただ、穏やかな天気はきょうまでです。

あす11日は低気圧や前線の影響で全国的に雨、雪、風が強まりその後は寒波襲来となります。

ここで質問です!

寒気と寒波の違いわかりますか?

きっと知っている人は少ないはずです!
なぜなら私、気象予報士の資格をとっても気象業務に就くまでの数年間は知りませんでしたから。
なんとなく、強い寒気のことを寒波というのかなくらいの認識だったのです。

ポイントは期間。
一時的なものは寒気、長く続くものを寒波と表現します。
気象庁の説明でも
「主として冬期に、広い地域に2〜3日、またはそれ以上にわたって顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来すること」となっていました。
寒気でも大雪や吹雪となりますが、寒波になると“長引く”交通機関の乱れ、積雪が大幅に増えることによるなだれや落雪、集落の孤立などに一層の注意が必要になってきます。
日本付近にはあす午後から強い寒気が流れ込み、15日頃まで影響が続く見込みです。
寒波の期間内、とくに12日と14日は寒気が強まり西日本でも積雪となる所がありそうです。太平洋側も厳しい寒さとなります。
12日以降は寒波による長引く大雪、吹雪、寒さに警戒してください。

テレビ朝日気象デスク 佐藤圭一

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