予報士のつぶやき「雪の重さってどれくらい?」[2022/01/13 14:34]

強い冬型の気圧配置や寒波の影響で、日本海側を中心に大雪になっています。屋根の上にどっさりと雪が積もった映像がニュースで流れることもありますが、雪ってどれくらいの重さがあると思いますか?
チラチラと舞う雪に対して、重みを感じることはほとんどありません。その一方で、積もった雪は雪自身の重みでギュッと押し固められていて、想像以上の重さになるのです。

▼実際に量ってみよう!
私は以前、秋田県に住んでいたことがあり、実際に雪の重みを量ってみたことがあります。計量日の積雪深は57センチ、大人の膝から太ももくらいの高さです。畳1枚分の雪をすくってはバケツに入れて重さを量り……結構な重労働です。このときは畳1枚あたり、なんと約200キロもの重さがありました!200キロというと、2リットルペットボトルの水100本分。畳1枚でこれだけの重さです。屋根の上はよりたくさんの雪が積もっているため、数トンの重さがあるはずです。

▼雪の重みの影響は
この雪の重みで、家の中のドアは開けづらくなり、雪下ろしをしない空き家では倒壊するものも出てきます。また、屋根からドサッとまとまった量の雪が落ちてくることもあります。かなりの重さになるので、直撃するととても危険です。(知り合いは、屋根からの落雪により車のフロントガラスが大破していました……。)

金曜日にかけて、さらに積雪が増加する予想です。除雪作業中の事故や屋根からの落雪にはくれぐれもお気をつけください。

テレビ朝日気象デスク 津田紗矢佳

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