受験直前“濃厚接触者”に…悔やむ家族「ごめんね」[2022/01/16 22:30]

きょう16日、2日目を迎えた「大学入学共通テスト」“濃厚接触者”となった受験生が先ほどインタビューに応じてくださいました。

▽感染した家族「ごめんね ごめんね」
(濃厚接触者となった現役受験生)「とりあえず一安心できたと思います。濃厚接触者になって受ける直前までそもそも受けられるかどうか怪しかったので、そこはとても不安でした。家族がコロナにかかって保健所の方から濃厚接触者だと言われて、12日くらいに本当に直前に言われました。」

試験会場までは、感染対策をしたタクシーで、受験は別室で、一人だったといいます。
「会場の濃厚接触者が自分1人だったので自分1人で別室で受けることになりました。むしろ集中できたと思います。」
改めて濃厚接触者になったことについて聞いてみると…
Q.ご家族からはどういう言葉を?
「ものすごい申し訳なさそうにごめんね、ごめんねと言っていました。コロナにかかる前は完全に他人ごとみたいな感じだったんですけど、いざ身内がかかってみると隔離されるのはやっぱりつらいんだな」

▽“濃厚接触者の対応”困難に
16日、東京の新規感染者は4172人。3日連続で4000人を超えました。重症者は、前日より1人増えて5人、病床使用率は19.3%。「まん延防止等重点措置」の要請を検討する20%に近づいてきました。
Q.まん延防止措置の現在のお考えについては?
(東京都 小池百合子知事)
「良く分析して、やはりオミクロン株というのは発症するのも早い、そしてうつすのも早いというこれまでの特性とかなり違うことなども考慮に入れて考える必要があるかと思います。」
全国の感染者は、2日連続で2万5千人を超え、大阪や兵庫、広島などで、過去最多となりました。

(佐々木一真アナウンサー)
「こちら東京・千代田区の保健所では感染者が急激に増えた事で業務が逼迫し、今、濃厚接触者の特定等が難しくなりつつあるといいます」
(千代田保健所 健康推進課 安田英俊担当係長)
「非常につらい状況ですね。(感染者数は)先週から倍増以上です。」
現在、この保健所では、従来通り濃厚接触者の特定などを行っていますが
「患者さんの方の応対を優先しなければいけないので、どうしても濃厚接触者の方については、なかなか健康観察まで難しい部分はあります。」
そして、軽症が多い「オミクロン株」がゆえに、患者からはこんな要望も…
「お一人お一人軽症者なのでお仕事とかそういった事を考える方もいらっしゃるので、リクエストが細かくなっている部分もあるかと思いますので、Wi-Fiが必要だとか、仕事をする関係でどうしても家の側とかそういう所が欲しいとかというお話はありますね。」

▽医療機関が“直接”健康観察
(患者)「だるさを感じて、そこからちょっと熱が上がりまして38℃後半くらいかな」
こちらの病院では、この1週間で20人の感染者が出ていますが、ほとんどが自宅療養です。
東京の自宅療養者は、8242人。1カ月前と比べると200倍以上になっています。
その対策として、東京都では、これまで保健所が行っていた自宅療養者の健康観察を医師が担う新たな取り組みを始めました。
(西田医院 西田伸一院長)「医者が診断してから、保健所がファーストコンタクトを取るまでに空白の時間ができた。これが1週間くらいということもあったわけですね。その間に急変する患者さんも出てきた。医療が関わるときに保健所との情報共有がうまくいかなかった。」
第5波の苦い経験を踏まえ、患者と医師・保健所の三者で情報共有ができるシステムを導入したのです。
「患者さんが日々の健康状態、例えば熱がまだあります。咳がありますというような事を、あるいは体温含めてですけどチェックして頂いて、それをスマホから入力して頂くと我々医師と保健所のスタッフが共有して見る事ができるんですね」
現在、都内の1000以上の医療機関で対応しています。
「医師が毎日電話しますので、医療に支えられている意識も皆さん(患者が)より持てるようになっていると思います。病状を悪化させないように早期から診ていく重症化予防に最も一番大事なことだと思っています。」


1月16日『サンデーステーション』より

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