コロナで重症の小児患者 デルタ株拡大前より流行期に多数 調査で判明[2022/01/25 16:38]

 新型コロナウイルスのデルタ株の感染が、拡大する前よりも流行していた時期の方が集中治療室に入院する18歳未満の患者が多かったことなどが、国立成育医療研究センターなどの調査で分かりました。

 国立生育医療研究センターなどは、新型コロナに感染し、病院に入院した18歳未満の患者1299人を対象に、デルタ株の感染が拡大する前と流行していた時期で重症度などを比較しました。

 その結果、集中治療室に入院した患者の数は、デルタ株以前は1人だったのに対し、流行した時期では5人でした。

 無症状の患者の割合は、デルタ株以前が25.8%、流行した時期では10.3%で、デルタ株が流行した時期の方が症状のある患者が多かったことも分かりました。

 また、入院した患者の平均年齢も流行した時期の方が低かったということです。

 国立生育医療研究センターなどは「患者の絶対数が増えると、集中治療を必要とする小児患者も増えることが予想され、オミクロン株が流行している現在でも、小児患者について注意深く診ていくことが求められる」としています。

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