諏訪湖「御神渡り」4年ぶりに出現なるか[2022/01/28 14:39]

今冬は西日本・東日本を中心に平年より気温の低い状態が続いている。
長野県諏訪湖では1月23日に今シーズン9回目となる全面結氷が確認された。
4年ぶりとなる「御神渡り(おみわたり)」ができるかどうか全国から注目が集まっている。

御神渡りとは全面結氷した湖の氷が一日の寒暖差により膨張と収縮を繰り返すため起きる現象だ。
それだけではピンとこないかもしれないが、
詳しいメカニズムは、夜間に冷えて縮んだ氷に割れ目ができ、その割れ目に新しい氷が張る、
日中気温が上がって氷が膨張すると、氷の薄い部分に力がかかり隆起する。

まるで神様が通った跡のように見えることから、
昔から神事としても重要な意味を持ってきた。

御神渡りの観測をしている八剱神社の宮司さんにお話しを伺うと、
きょう28日現在、湖の9割は凍っていない状況だという。
日が長くなってきたため、結氷しにくくなっているのを実感すると教えてくれた。
それでも節分までは期待を持って観測を続けたいとのことだった。

気象データでみると、
諏訪の平年の最低気温の底は1月下旬、まさに今ということになる。
最高気温は1月の終わりから少しずつ上がってくる傾向にある。

ただ、今週末はまた寒気が南下し、全国的に厳しい寒さになる。
さらに、気象庁がきのう27日に発表した最新の1カ月予報によると、
2月前半までは全国的に気温の低い状態が続く見込みだ。
諏訪湖周辺も最低気温が‐7℃前後と、厳しい冷え込みが続く。

4年ぶりの御神渡りを心待ちにしたい。

テレビ朝日気象デスク 山崎津香沙

こちらも読まれています