予報士のつぶやき 「立春」近づくも春は遠く[2022/01/31 12:35]

先日、ニューヨークなどアメリカ東海岸では猛吹雪や大雪となり、
インドの首都ニューデリーでも平年より寒い日が続くなど、
世界的にも寒さに関するニュースが届いています。

冬は北極で溜まった寒気がどこに流れ込むかで、寒くなる場所が決まります。
この冬は、ラニーニャ現象の影響もあって、
日本も寒気が流れ込みやすい場所の一つとなり、
西日本も影響を受けやすかったことが特徴的です。

1月は平年と比べても全国的に寒い月となり、
雪も平年より多く積もっています。
豪雪地帯として知られる青森県の酸ケ湯では、
きのう30日に積雪が4mを超えました。

例年2月にもっとも積雪が増える場所で、
5mを超える年もありますが、
1月に4mを超えるのは珍しく、
統計が残る1980年以降でも今回含めて3回しかありません。

また内陸だけでなく、青森や札幌市内も
この10年くらいでは雪が多く積もっているほうで
今シーズンは、寒気の影響を受けやすく、
雪がどんどん積もっていったことを表しています。

あすから2月ですが、今週は冬型の気圧配置が続き、
冷たい空気が日本付近に居座り続ける見込みです。

またその先、来週も寒さが続く傾向が、なんとなく見えていて、
2月4日(金)の立春以降もまだまだ冬の寒さが続きそうです。

テレビ朝日気象デスク 手塚悠介

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