予報士のつぶやき 季節を分ける節分 春の厄介者到来[2022/02/03 13:48]

きょう2月3日は節分ですね。
豆をまいたり、恵方巻を食べたり…
1年の無病息災を願い、みなさんは何をしますか?
私が節分の取材で印象的だったのは、
柊鰯(ひいらぎいわし)!
魔除けとして、
葉のついた柊の枝に
焼いたイワシの頭を刺したものを
家の玄関に飾るという風習です。

特定の地域ではなく、
各地でみられる習わしのようですが、
実家では行っていなかったので、
見た目のインパクトに驚き、
これは鬼を玄関で追い払うことができそうと
納得しました。

節分の様々な伝統行事も面白いですが、
節分は文字どおり
「季節」を「分ける」という意味がありますね。
冬から春へ季節が進むといえば
避けては通れない…
いよいよ花粉シーズンがやってきそうです。

■テレ朝の花粉観測は2種類

ここテレビ朝日の屋上でも
毎年花粉を観測しています。

ひとつは「ポールンロボ」という
機械による自動観測です。
サムネイルの写真がそのポールンロボ、
人の顔に見立てたデザインが特徴です。
花粉の種類は見分けられないものの、
飛散状況をリアルタイムで
把握することができます。
今年2022年は、
1月28日からテレ朝屋上の観測を始めましたが
今のところは0個、花粉の観測はまだありません。

もうひとつは「ダーラム法」
1日1回ガラス板に付着した花粉を
顕微鏡で数える方法です。
ピーク時には数百個という数にもなり、
スギやヒノキといった種類も見分けるため
労力がいりますが、
私たちテレ朝気象デスクの
春の風物詩の仕事です!
こちらはあす2月4日立春から
観測を開始します。

■花粉飛散の目安「400℃の法則」
花粉飛散開始の目安として、
「400℃の法則」というのがあります。
年が明けた1月1日からの最高気温の合計が
400℃に到達すると
花粉が飛散しやすくなるというものです。

東京の最高気温の合計は
1月1日〜きのう2月2日までで315.0℃!
この先10℃前後の最高気温が続くため、
あと1週間ぐらい経つと、
400℃を超える見込みです。
すでに敏感な方は花粉を感じているようですが、
症状が出始めてくる人が
1週間後にはさらに多くなりそうですね。

■今年(2022年)の花粉飛散量は?
ウェザーニューズによると、
2022年、今年の花粉飛散量は
2021年と比べると北日本や北陸で多く、
関東や東海では同程度、西日本では少なくなる見込みです。
東京は2021年比が115%と予想されています。
この予想を見て、花粉症の私も
急いで病院に行って薬をもらってきました…
本格飛散開始となる前から、
できる対策をして花粉シーズン乗り切りましょう!

テレビ朝日気象デスク 久能木百香

こちらも読まれています