南海トラフ地震「可能性高まったとする変化なし」気象庁[2022/02/07 21:49]

 気象庁は7日、先月に最大震度5強を観測した日向灘の地震で南海トラフ巨大地震の発生の可能性が高まったと考えられる変化は観測されていないと発表しました。

 先月22日に日向灘を震源としたマグニチュード6.6の地震が起き、大分市などでは震度5強を観測しました。

 今月7日、気象庁では、この地震を含む南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会が開かれました。

 検討会では1月22日の地震後、四国西部に設置されているひずみ計でごくわずかな変化を観測したものの、南海トラフ巨大地震については「発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」としました。

 先月の日向灘沖の地震は南海トラフ巨大地震の想定震源域内で発生しましたが、地震の規模を示すマグニチュードが巨大地震との関連を調査する基準のマグニチュード6.8より低いマグニチュード6.6でした。

 震源の深さも基準としている30キロ程度よりも深い45キロでした。また、地震のエネルギーは8分の1だったということです。

 検討会の会長を務める防災科学技術研究所の平田直参与は「(基準)ぎりぎりの地震が起きたとは思っていない」と話しました。

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