“処理水”希釈放出へ 地元反発で開始時期は不透明[2022/03/05 12:22]

 福島第一原発の事故からまもなく11年です。汚染水を処理した「処理水」が増え続けていて、国と東京電力は来年の春にも処理水を薄めて海に放出する計画を進めています。

 東京電力は去年12月、海水で薄めた処理水を海底のトンネルを通じて約1キロ先の海に放出する計画を原子力規制委員会に提出しました。

 審査に合格すれば東京電力は地元の合意を得て工事を本格化させ、来年春にも放出を始めたい考えです。

 東電福島第1廃炉推進カンパニー・小野明代表:「(来年春の放出開始という方針は)我々に求められていることですので、ここの目標は今のところ変えるつもりはないです。我々の説明責任を果たして分かりやすくご説明申し上げ、色々な意見を伺いながら最終的なご理解を得られるように頑張る」

 ただ、海洋放出の合意を得る範囲や、どうすれば「理解」を得たことになるかについてはあいまいなままです。

 漁業関係者などの強い反発があるなかで、本当に来年の春に始められるかは不透明です。

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