【震災11年】トンガ噴火 命救った「TSUNAMIドリル」[2022/03/07 11:43]

 まもなく東日本大震災から11年です。その教訓が今年、遠い南の島トンガの大災害で生かされました。「1本の道」が多くの人の命を救いました。

 海底ケーブルが復旧し、当時は分からなかった被害の映像が入ってきました。

 かつて、ここには家が並んでいましたが跡形もありません。

 1月、海底火山の噴火によって世界各地で津波が起きました。

 その中心、トンガは最大15メートルの津波に襲われ、死者は3人でした。

 島の高台にある避難者のテントから1本の道が続いています。

 東日本大震災の教訓で作られた「津波ドリル」という避難訓練でできた道です。

 島民は、津波が襲った日、この道を逃げました。

 国家非常事態対策室副室長、モワナ・ファカヴァ・キオアさん:「トンガでは、何度も『津波ドリル』を実施し、避難のための様々な訓練を行いました」

 東日本大震災の後、トンガは日本に職員を派遣して「とにかく、すぐに逃げること」を学んでいました。

 島民は「あの日、防災無線は鳴らなかった。前もって避難経路を決めていなければ、誰も助からなかった」と話しています。

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