「ウクライナのようなこと日本でもあった」あす東京大空襲から77年[2022/03/09 11:50]

 東京大空襲から10日で77年を迎えます。被災経験を語る活動を続けている男性は、「ウクライナのようなことが日本でもあったんだ」と訴えています。

 関野清雪さん:「全然変わっちゃって分からない。川がここまであったんだもの」

 1945年3月10日、当時10歳だった関野清雪さん(87)は爆撃のなか、両親らと近所の川に逃げました。

 関野さんは空襲の時の経験を、当時の自分と同じ小学生などに語る活動を続けています。

 関野清雪さん:「防空壕(ごう)に入っていられないような熱い風が吹いておりまして」

 関野さんが話すのは、戦争の生々しい記憶です。

 関野清雪さん:「人がいっぱい死んでいるんです。立ち上がって原っぱを見ました。原っぱにもいっぱいの人が死んでいるんです。親子が抱きあってボッボと燃えているのを見ました」「ある程度若いお母さんに話をすると『そういう話を子どもにしないでくれ』と言われる。ということは戦争を知らないから」「今ソビエト(ウクライナ)でやってるでしょ。そういうことが日本でもあったんだよって言った時にどういうふうに思うか、それを私たち(戦争経験者)は逆に聞きたいね」

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