去年1年で35億円落とし物 うち4億円が拾い主へ[2022/03/11 20:05]

 去年1年間、東京都内で落とし物として約34億円の現金が警視庁に届けられ、そのうち約25億円が本人に返還され、落とし主が現れなかった4億円が拾った人に渡されました。

 警視庁遺失物センターによりますと、去年1年間に東京都内で落とし物を拾ったという届け出は約282万件でした。

 前の年に比べて0.4%増えました。

 現金は約34億円が届けられ、約25億円が落とし主本人に返還されました。

 また、3カ月を経過しても落とし主が現れなかったため約4億円が拾った人に引き渡され、さらに拾った人が2カ月を経過しても現れなかったため、約4億円が東京都の歳入になりました。

 一方、届けられた物品は約302万点で、免許証や保険証など証明書類が最多の約64万点でした。

 次いで交通系ICカードや定期券などの有価証券類、財布、かさ、衣類の順でした。

 このうち、約106万点が落とし主本人に返還され、落とし主が現れなかった物品について買い取り業者などに売却された代金約2億6000万円が都の歳入になりました。

 こうした遺失物に関する取扱件数が警察署別で最も多かったのは立川署で、次いで新宿署、渋谷署、池袋署の順でした。

 6番目以降は武蔵野署、調布署、八王子署、府中署、本所署でした。

 このトップ10の警察署は前の年も同じでした。

 落とし物を拾ったという届け出は2019年は415万件でしたが、2020年からは2年連続で280万件台となりました。

 警視庁は新型コロナウイルスの影響で人出が減ったことが要因とみています。

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