アメダス〜最も長い地点名が判明しました〜[2022/03/30 12:40]

気温や降水量の観測に欠かせないのが、アメダスの愛称で知られる地域気象観測システムです。2022年3月現在、降水量を観測するアメダスは全国におよそ1300カ所あり、24時間365日観測を行っています。
放送のなかでも、降水量や気温を紹介するときにアメダスのデータを地点名と一緒に表示することがあります。

例:
【1時間雨量】
東京  ●mm
宇都宮 ▲mm

なかにはものすごく長い地点名もあり、1画面で表示させるのに苦労することがあるのです。(これはテレビ局で働く“気象予報士あるある”かもしれません。)

■全1284地点の名前を調べてみた
そこで、全国で最も長いアメダス地点名はどこなのか調べてみました!せっかくなので(?)、漢字で表記したときの文字数ではなく、ひらがなで表記したときの文字数で調査・比較してみました。

一番短い地点名は1文字で、全国にたったひとつだけ。でも、これはわかる人が多いかもしれませんね。
正解は、三重県の県庁所在地の「つ(津)」です。

文字数として一番多かったのは4文字の地点名です。北海道の「さっぽろ(札幌)」や宮城県の「せんだい(仙台)」、香川県の「たかまつ(高松)」など、477地点ありました。これはアメダス全体の約40%にあたります。

■長い名前は10字以上!
文字数が10以上あるものは、3地点しかありません。そのうちの2地点は10文字。
神奈川県の「さがみはらちゅうおう(相模原中央)」と愛媛県の「まつやまみなみよしだ(松山南吉田)」です。

そして、アメダスの地点名で最も長かったのは11文字。その地点はというと……

北海道の「ぬかびらげんせんきょう(ぬかびら源泉郷)」です!

ぬかびら源泉郷は、北海道十勝地方にある地点です。帯広市の北、というとイメージしやすいかもしれませんね。秋から冬にかけて、「今季全国で初めての冬日!」、「この冬全国で一番の冷え込み」というときによく出てくる地点名です。

■いかがでしたでしょうか?
今回の調査、北海道にお住まいの方や、気象関係者にとっては「やっぱりな〜」という結果になったのではないでしょうか。気象庁のホームページでは、アメダスの地点名はもちろん、観測されたデータをどなたでも確認することができます。お住まいの地域のどんなところで気象観測をしているか、地点名の長短と共にぜひチェックしてみてください。

テレビ朝日気象デスク 津田紗矢佳

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