予報士のつぶやき「台風の定義って?」[2022/04/07 13:53]

日本のはるか南にあるカロリン諸島では、熱帯低気圧に伴う雲がまとまり始めています。この熱帯低気圧が発達し、7日夜にも台風1号が発生する見込みです。

熱帯低気圧と台風はどちらも積乱雲のかたまりで、土砂降りの雨や雷雨をもたらしますが、どこに違いがあるのでしょうか?

その違いは風速です。暖かい海の上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」といい、このうち最大風速が17.2m以上なったものを「台風」と定義しています。
※なお、存在する場所の条件もあります。台風と呼ばれるには、北西太平洋または南シナ海に存在しなければなりません。ほかの場所に存在する場合は、場所に応じてサイクロンやハリケーンと呼ばれます。

7日正午現在カロリン諸島にある熱帯低気圧も、今後最大風速が17.2m以上になれば台風に分類されることになります。台風になれば、2022年の台風1号です。

また、台風の強さも最大風速で以下の通り分けられています。

▼台風の強さの階級と最大風速
強い   :33m以上〜44m未満
非常に強い:44m以上〜54m未満
猛烈な  :54m以上

発生が予想される台風1号は、12日にも「強い」勢力にまで発達する見込みです。まだ予報円が大きく進路には幅がありますが、備えを確認するようにして下さい。

テレビ朝日気象デスク 津田紗矢佳

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