「ヤングケアラー」実態調査 一日に7時間以上費やすケースも[2022/04/07 15:44]

 厚生労働省は家族の世話をしている子どもや若者「ヤングケアラー」の実態を調査し、一日に7時間以上を家族の世話に費やしている子どもが一定数いることが分かりました。

 厚労省が小学6年生と大学3年生を対象に実態を調べたところ、小学6年生のおよそ15人に1人が「世話をしている家族がいる」と答えました。

 このうち父母の世話をしている理由は「父母が日本語を第一言語としない」や「精神疾患」などが多かったということです。

 世話の頻度は半数程度が「ほぼ毎日」としていて、「一日に7時間以上世話に費やしている」と回答した人は小学6年生で7.1%、大学3年生で6.4%いました。

 世話の内容は小学6年生も大学3年生も家事が最も多く、大学3年生では母親の感情面のサポートも多くみられました。

 ただ、半数以上が自分のやりたいことへの影響は「特にない」と答えていて、厚労省は「ヤングケアラーは困っていることを自覚しにくい可能性がある」とみています。

 今後、各自治体にもヤングケアラーの調査を促す方針です。

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