2020年度の温室効果ガス排出量確定 7年連続減少で吸収量も過去最少[2022/04/15 12:10]
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2020年度の日本の温室効果ガス排出量は、7年連続で減少しました。その一方で、森林などが温室効果ガスを吸収する量も3年連続で減り、過去最少です。
環境省は今月14日、2020年度の日本の温室効果ガス排出量の確定値を発表しました。それによりますと、2020年度の排出量は11億5000万トンで、前年度に比べて5.1%減りました。7年連続で減少し、排出量を計算している1990年以降で最少です。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う産業活動の減少が影響しているとみられ、部門別の排出量は製造部門で前年より8.1%減、運輸部門で10.2%減だった一方、家庭部門では4.5%増となりました。
また、温室効果ガスの排出に対して森林などによる吸収量は4450万トンで3年連続減少して過去最低でした。
排出量から吸収量を引いた実質排出量は11万600万トンで、2013年度比で21.5%減でした。政府は、これを2050年までにゼロにするとしています。
山口環境大臣は「今回の結果に気を緩めず、2050年カーボンニュートラルという目標の実現に向けて、全力で取り組んでいきたい」と話しています。