1971年 デパート三国志 変貌つづける池袋[2022/04/29 17:00]

1971年、昭和46年春の池袋です。ヘリは東口に寄っていきます。
西武百貨店とパルコ、そして三越が見えました。

ヘリコプターは北側に回り込みます。
手前がパルコ。この1年半前に開店したばかりです。
それまでは「丸物(まるぶつ)」というデパートでした。

こちらが西武百貨店。
屋上がいろいろにぎやかです。

画面手前の屋根が、西武池袋線の駅です。

見えてきた道路が明治通りです。
4車線の大きな道ですが、狭く見えますね。

もう一度、西武です。
遊戯施設、ステージなどが所狭しと並んでいます。
西武百貨店はこのあと西武線ホームの上などに増築が進みます。
その向こうには国鉄のホームも見えます。

国鉄の向こう側は、西口の東武東上線の駅と東武百貨店です。こちらも工事中です。

国鉄の池袋駅です。
ホームは2面で左側には貨物列車がたくさん入っています。貨物の扱いもあったのです。

西口側の東武百貨店です。
じつは、1964年まで西口には東急系の東横百貨店もあったのですが閉店、工事しているのは元々東横だった部分のようです。
池袋には5つのデパートがひしめいていた時代があったのです。

画面の上のほうに、山手線と赤羽線、今の埼京線が分岐する部分が見えます。

西口です。画面奥のガランとした場所にこの8年前まで東京学芸大学附属豊島小学校もありました。
今は東京芸術劇場があります。

ヘリコプターは駅を離れて西へ飛びます。

立教大学が見えてきました。
1874年、明治7年創立のキリスト教系の学校で、
1918年、大正7年に築地から移転してきました。

大学の校舎やグラウンドに挟まれて画面手前よりに見えたのが、
推理小説家の江戸川乱歩が住んでいた家です。
今は、立教大学の大衆文化研究センターになっています。

こちらが、立教の中学と高校です。小学校も隣りにあります。

大学構内に戸建ての建物「校宅」が4つ並んでいます。
3つは立派な西洋館ですが、今はいちばん奥の1棟を残すのみです。

画面左側に立教小学校を見ながら、西洋館の向こう側の「鈴懸の径」沿いに進みます。

ツタで有名な本館が見えてきました。ですが、あまりはっきりしません。
春まだ浅い時期の撮影だからでしょうか。
本館の右奥がチャペルです。

本館をこちら側から見ると、どうやらツタが生えているようにも見えます。
秋から冬にかけて葉を落とすナツヅタと一年中緑のキヅタの2種類があるそうです。
今年、2022年の復活祭イースターは4月17日でした。

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去年2021年10月です。山手線に沿って北へ向かっています。
西武線の線路が山手線などJRの線路を越えていきます。

画面右上に西武グループの新しい本社ビルが見えてきました。
西武線の線路の上にもかぶさるように建てられています。
JRの駅はホームが4面に増え、貨物の扱いはなくなりました。

左側の西口がホテルと東武百貨店、右側の東口が西武百貨店とパルコです。

三越のあった場所は家電量販店に変わっています。
5つあったデパートは50年たって2つになりました。

今度は家電量販店が熾烈な戦いを繰り広げています。

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