関越自動車道バス事故から10年… 母を亡くした遺族が白バイ隊員に[2022/04/18 18:00]

 乗客7人が死亡した群馬県の関越自動車道のバス事故から、まもなく10年です。事故で母親を亡くした男性は警察官になり、白バイ隊員として活躍しています。

 群馬県警交通機動隊の山瀬俊貴巡査長(29)は、白バイで危険な運転や交通違反の取り締まりをしています。

 警察官になったきっかけは10年前の事故でした。

 2012年4月29日、群馬県藤岡市の関越道で金沢市から東京ディズニーリゾートに向かう高速ツアーバスが防音壁に衝突し、乗客7人が死亡しました。

 そのなかの1人が山瀬巡査長の母親の直美さん(当時44)でした。

 裁判では、運転手の居眠り運転が事故の原因とされました。

 山瀬巡査長は「事故で大事な人を亡くすつらさを少しでも和らげてあげたい」という思いから警察官になりました。

 群馬県警・交通機動隊、山瀬俊貴巡査長:「10年という節目ではあるかもしれないですけど、全然そういうふうに、きのう起きたようなことのように思い出すことも多いです。同じような違反をしないためにはどうしたらいいのかということを考えてくれるような取り締まりもしたいですし、この白バイ隊員に捕まって良かったなと思ってもらえるような指導をやっていけたらと思います」

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