予報士のつぶやき 都心で50年に一度の花開く[2022/04/26 15:00]

きのう(25日)は札幌でもソメイヨシノが満開となり、今年の桜シーズンの終わりも近くなっています。

一年に一度の桜、はかないですよね。

しかし!東京都心では、なんと50年に一度の開花を迎えている植物があります。

その名も「リュウゼツラン(竜舌蘭)」

先がとがり長く厚みのある葉の形が竜の舌に見えることが名前の由来となっています。
中南米原産の多肉植物でテキーラの原料になることで知られています。
開花までに数十年かかることから海外ではセンチュリープラントと呼ばれているそうです。

このリュウゼツランがいま、東京・銀座近くの築地川銀座公園で咲いています。

開花が始まったと聞いて初めて足を運んだのが3月中旬。

背丈4メートルほどある茎の下の部分の花が咲いていました。

確かに言われてみると異国感たっぷりの植物です。

今月下旬には先に咲いた花が枯れはじめ開花は徐々に茎の上の花へと移っていきました。

なぜ、公園にリュウゼツランがあるのか中央区の方に聞きました。

針葉樹の多い築地川銀座公園にマッチすると思い、2018年の再整備に伴う改修に合わせて植えられたとのこと。

当時は30センチほどのリュウゼツランが今では4メートルを超えていますので驚くべき成長です。

さらに、50年に一度の開花がこんなに早くくるとは!と担当の方も驚いていました。

まだまだ未知の部分も多い植物で、咲き終わると枯れてしまい一度きりの開花という情報もありますが、見守っていきたいとのことです。

ここ最近見てきた私の(勝手な)予想だとまだ数週間は咲いているリュウゼツランを見ることができそうです。

お近くの方はぜひ、開花を迎えたリュウゼツランを見て50年という時間に思いをはせてみてください!

テレビ朝日気象デスク 佐藤圭一

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